ペイダンオー地方

ペイダンオー地方 (仏:District du Pays-d'Enhaut、英:Pays-d'Enhaut District) は、スイスヴォー州レマン湖の東の、のどかな山岳風景が広がる地方である。ペイダンオーはフランス語で“上にある地方”という意味で、標高約900〜1000mの地点にシャトーデーロシニエール(フランス語版)ルージュモン(フランス語版)などの村が点在している。スイスの私鉄、モントルー・オーベルラン・ベルノワ鉄道がペイダンオー地方を走り、レマン湖畔のモントルーとユングフラウ地方のインターラーケンを結んでいる。

ペイダンオー地方の中心となる村はシャトーデーで、熱気球が盛んに行われており、熱気球博物館もある。また毎年1月に国際熱気球週間が開催され、世界中の熱気球がここに集まる。

ペイダンオー地方には昔ながらの酪農農家が多く、牧上がりや牧下りなどの伝統の行事、デコパージュと呼ばれる牧童の暮らしをモチーフにした切り絵細工などの伝統工芸が息づいている。

伝統的なチーズ作りも行われており、グリュイエールチーズの一種、エティヴァチーズの産地でもある。フランスの画家バルテュスは、ロシニエールにある歴史的な山荘「グランシャレー」でその晩年を過ごした。

出典

  • スイス政府観光局:ペイダンオー地方(日本語)
  • Pays d’Enhaut
典拠管理データベース ウィキデータを編集
  • スイス歴史辞典