エンシェント・ワン

エンシェント・ワン は、マーベル・コミックが発行するアメリカン・コミックスに登場する架空のキャラクターである。彼はドクター・ストレンジの師であり、前任の“ソーサラー・スプリーム”だった。

Ancient One
出版の情報
出版者マーベル・コミック
初登場『ストレンジ・テイルズ』第110号(1963年7月)
クリエイター
作中の情報
所属チームエンシェント・ワンズ
ストレンジ・アカデミー
パートナードクター・ストレンジ
著名な別名
  • マスター
  • ハイ・ラマ
  • ミスティック
  • スピリット・レオパルド
能力

発行履歴

キャラクター経歴

その他のバージョン

MCU版

マーベル・シネマティック・ユニバース』(MCU)では壮年女性のキャラクターとなり、ティルダ・スウィントンが演じ、日本語吹替を樋口可南子が担当した[注釈 1]

本項は、“アース616”(正史の宇宙)におけるエンシェント・ワンを主軸として表記する。

キャラクター像

魔術師の一団“マスターズ・オブ・ミスティック・アーツ”の長であり、かつて“至高の魔術師[ソーサラー・スプリーム]”の称号を持っていた、700歳を超える年齢不詳のケルト人女性の魔術師。気を散らすという理由で髪を剃った頭や、時代を特定できない服装、物静か且つ常に達観した佇まいを崩さないなど、独特な雰囲気を放つ淑女だが[注釈 2]、ソーサラー・スプリームを引き継ぐべき人物が現れるまで現実世界を多次元の脅威から守り続けるために、自ら禁じている闇の魔術によって気の遠くなるほど長い時を生きてきた事実を隠してきた[注釈 3]

『ホワット・イフ...?』版

能力

その魔力は魔術師の中でも最強を誇り、カエシリウス率いる“ゼロッツ”を圧倒する程の実力を持つ。英語だけでなく中国語も話せるマルチリンガルでもある。

レリック

扇子
エンシェント・ワンが愛用する小さな木製の扇子[1]。一見普通の扇子のようだが、エンシェント・ワンの能力を強化する[1]
スリング・リング
使用する魔術師が望む行き先へのゲートウェイ(出入り口)を開く指輪。
アガモットの目
初代ソーサラー・スプリームであったアガモットの名を冠した首飾り。内部に収められている緑色の石は時間を操る“タイム・ストーン”である。2012年時には、自ら首に下げていた。

各作品での描写

『ドクター・ストレンジ』
本作でMCU初登場。離反したカエシリウスらゼロッツに“カリオストロの書”のページを奪われた数ヶ月後、両手を治すべく救いを求めてやって来たストレンジに、多元宇宙の一端を見せつけると魔術の教えを請われるが、彼からカエシリウスと同じものを感じ取ったため一度は拒否した。しかしストレンジの辛抱強さと魔術の継承者としての可能性を見出し、時には獅子の子落としの如き厳しさで彼を魔術師の道へ導いていった。
ゼロッツがニューヨークのサンクタム・サンクトラムを襲った際に、ストレンジたちに前述の事実を知られつつもゼロッツに応戦するが、カエシリウスによって致命傷を負わされ、メトロポリタン総合病院に搬送されることになった。しかし絶命直前にアストラル体を分離させ、同じくアストラル体となったストレンジに最後の教えとメッセージを残してアストラル体が消滅。同時に息を引き取る。
アベンジャーズ/エンドゲーム
ブルース・バナー/スマート・ハルクが時間移動した、ニューヨーク決戦中の時代に登場。当時はサンクタム・サンクトラム(ニューヨーク)の真上を飛び回っていたチタウリの群れを魔術で蹴散らしていた。そこに現れたブルースからタイム・ストーンの貸与を嘆願され、ストーンを守護する使命感と歴史改変の危険性から一度は拒否するが、ストレンジが未来で自らストーンをサノスに渡したことを聞かされると、アガモットの目を開いてブルースにストーンを貸与する。
ホワット・イフ...?』シーズン1第4話

その他のメディア

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ ホワット・イフ...?』シーズン1第4話では藤本喜久子が日本語吹替を担当した。
  2. ^ モルド曰く、「無慈悲で寛容」。
  3. ^ その結果、このことがカエシリウスカール・モルドの離反に繋がった。

参考

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参考文献