イースター・パレード (映画)

イースター・パレード
Easter Parade
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監督 チャールズ・ウォルターズ
脚本 フランシス・グッドリッチ(英語版)
アルバート・ハケット(英語版)
シドニー・シェルダン
製作 アーサー・フリード
出演者 ジュディ・ガーランド
フレッド・アステア
音楽 原曲 アーヴィング・バーリン
音楽監督 ジョニー・グリーン(英語版)
主題歌イースター・パレード(英語版)
撮影 ハリー・ストラドリング
編集 アルバート・アクスト(英語版)
製作会社 MGM
配給 アメリカ合衆国の旗 MGM/ロウズ
日本の旗 セントラル映画社
公開 アメリカ合衆国の旗 1948年6月30日ニューヨーク
アメリカ合衆国の旗 1948年7月8日
日本の旗 1950年2月14日[1]
上映時間 107分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $2,503,654[2]
興行収入 4,190,000ドル(北米配収)
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イースター・パレード』(英語: Easter Parade)は、1948年アメリカ合衆国ミュージカル映画チャールズ・ウォルターズが監督、ジュディ・ガーランドフレッド・アステアが主演した。テクニカラー作品として撮影されている。

当初はジーン・ケリー主演として撮影が進められていたが、撮影期間中にケリーがプライベートのフットボールで足を骨折したため、撮影が中断し、当時引退宣言していたアステアが代役に選ばれた。ケリーから直接アステアに依頼の連絡があり、映画界に復帰した。 アステア[3] にとっては1946年の『ブルー・スカイ』(ビング・クロスビー共演)から2年ぶりの復帰作となった。

ストーリー

1912年、ブロードウェイのスター・ダンサーであるドン・ヒューズは、パートナーのナディーン・ヘイルにイースター・プレゼントを渡そうとするが、彼女はブロードウェイの大物興業師のフローレンツ・ジーグフェルド・ジュニアにスカウトされ彼の舞台に出演することになったからと、ヒューズのもとを去ってしまった。しかも、ナディーンはドンの親友ジョニーに惹かれていることが分かったため、恋人同士として付き合っていくこともできなくなった。酒場で打ちひしがれるヒューズにジョニーは励ましの言葉をかけるが、ヒューズはナディーンを見返すために酒場のダンサー兼歌手のハンナ・ブラウンを新しいパートナーに迎える。しかし、ハンナは歌手が本業でダンスに関しては素人同然だった。

ヒューズはハンナをナディーン並みのダンサーにしようとレッスンに励み初演を迎えるが、彼女はまともに踊ることができず、アンコールも得られないなど散々な結果に終わる。ヒューズはジョニーに食事に誘われるが、そこにはナディーンも同席していた。ヒューズとナディーンを仲直りさせようとするジョニーの気配りだったが、二人は喧嘩を始めてしまう。その際、ナディーンから「ハンナに私の真似をさせて可哀想だ」と責められたヒューズは、ナディーンに固執するあまりにハンナの個性を潰していたことに気付く。店を飛び出したヒューズはハンナの元に向かい、彼女にありのままの歌と踊りを披露するように提案する。それをきっかけにハンナの才能が開花し、二人は一気にブロードウェイのスターになっていく。

再びスターになったヒューズは念願だったジーグフェルドの舞台に呼ばれて喜んで出演しようとするが、その舞台の主演がナディーンだと知り出演を断ってしまう。ハンナは意気消沈したヒューズを心配するが、彼はすぐに二人を主演にした舞台の契約を結び、ハンナを喜ばせる。その夜、二人は祝いのディナーの席をもうけるが、ヒューズがディナーそっちのけでダンスの話をしようとしたため、彼とのデートを楽しみにしていたハンナは怒り出す。ハンナは自分を女性として見てくれないヒューズにウンザリして席を立とうとするが、彼にキスされて機嫌を直す。

舞台の初日を迎え、二人は満席の中で踊り切り喝采を浴びる。無事に舞台を終えたヒューズはハンナを食事に誘うが、その店ではナディーン主演の舞台が開かれていた。ダンスを終えたナディーンはヒューズをダンスに誘い、観客に求められた彼はダンスの誘いを受ける。久し振りにナディーンとのダンスを楽しんだヒューズだったが、ダンスを楽しむ二人を見たハンナは店を出て行ってしまう。ハンナはヒューズに出会うまで働いていた酒場で実らない恋を嘆いた後にホテルに戻るが、部屋の前にはヒューズが待っていた。ヒューズはハンナに謝ろうとするが、彼女は「ナディーンとよりを戻すために自分を利用した」と非難して部屋に籠ってしまう。ヒューズは「最初はその通りだったが、今は違う」と許しを求める。暫くしてハンナがドアを開けると、ヒューズはホテルの専属探偵に不審者扱いされて追い出されていた。

翌日、ハンナは部屋を訪れたジョニーに後悔していることを語るが、ジョニーは「ヒューズは新しいパートナーを探そうとしている」と告げる。動揺するハンナに対して、ジョニーは「愛している」と伝えて仲直りするように助言する。イースター・パレードの当日、ヒューズの家には差出人不明のプレゼントが次々に届き、彼は不思議に感じる。そこにハンナが現れて、ヒューズをイースター・パレードに誘う。ヒューズはハンナと仲直りし、二人でイースター・パレードに向かう。

キャスト

スタッフ

作品の評価

映画批評家によるレビュー

Rotten Tomatoesによれば、23件の評論のうち高評価は91%にあたる21件で、平均点は10点満点中7.68点となっている[4]

受賞歴

出典

  1. ^ “イースター・パレード”. 映画.com. 2020年12月19日閲覧。
  2. ^ “Easter Parade” (英語). IMDb. 2020年12月19日閲覧。
  3. ^ Astaire, Fred (1959) (英語). Steps in Time. London: Heinemann. pp. 291. ISBN 0-241-11749-6 
  4. ^ “Easter Parade (1948)” (英語). Rotten Tomatoes. 2020年12月19日閲覧。

外部リンク

英語版ウィキクォートに本記事に関連した引用句集があります。
Easter Parade (film)
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  • イースター・パレード - allcinema
  • イースター・パレード - KINENOTE
  • Easter Parade - オールムービー(英語)
  • Easter Parade - IMDb(英語)
  • Easter Parade - TCM Movie Database(英語)
  • Easter Parade - Rotten Tomatoes(英語)
アーサー・フリードプロデュース映画
プロデュース作品
  • 青春一座(1939)
  • ストライク・アップ・ザ・バンド(1940)
  • リトル・ネリー・ケリー(英語版)(1940)
  • レディ・ビー・グッド(1941)
  • ブロードウェイ(1941)
  • パナマ・ハッティ(英語版)(1942)
  • フォー・ミー・アンド・マイ・ギャル(1942)
  • キャビン・イン・ザ・スカイ(1943)
  • デュバリイは貴婦人(英語版)(1943)
  • ベスト・フット・フォワード(英語版)(1943)
  • ガール・クレイジー(1943)
  • 若草の頃(1944)
  • ヨランダと泥棒(英語版)(1945)
  • ハーヴェイ・ガールズ(英語版)(1946)
  • ジーグフェルド・フォリーズ(1946)
  • 雲流るるはてに(英語版)(1946)
  • グッド・ニュース(英語版)(1947)
  • サンマー・ホリデイ(英語版)(1948)
  • 踊る海賊(1948)
  • イースター・パレード(1948)
  • ワーズ&ミュージック(1948)
  • 私を野球につれてって(1949)
  • ブロードウェイのバークレー夫妻(英語版)(1949)
  • 踊る大紐育(1949)
  • アニーよ銃をとれ(1950)
  • ペイガン・ラヴ・ソング(英語版)(1950)
  • 恋愛準決勝戦(1951)
  • ショウ・ボート(1951)
  • 巴里のアメリカ人(1951)
  • ベル・オブ・ニューヨーク(英語版)(1952)
  • 雨に唄えば(1952)
  • バンド・ワゴン(1953)
  • ブリガドーン(英語版)(1954)
  • いつも上天気(1955)
  • キスメット(英語版)(1955)
  • 舞踏への招待(英語版)(1956)
  • 絹の靴下(1957)
  • 恋の手ほどき(1958)
  • ベルズ・アー・リンギング(英語版)(1960)
クレジット無し
プロデュース作品
ミュージカル以外
  • 二日間の出会い(英語版)(1945)
  • エニー・ナンバー・キャン・プレイ(英語版)(1949)
  • 危機の男(英語版)(1950)
  • 地下街の住人(英語版)(1960)
  • Light in the Piazza(1962)
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